2013年5月24日金曜日

五色月

お久しぶりです。
書こう書こうと思いつつなんとなく書く気にならず、ずいぶん間が空いてしまいました。
Karlskronaでの生活もあと10日ほどです。その後はクラクフ、プラハ、ブダペストと1週間旅行して日本に帰国予定です。お土産まだまだ買わなきゃ。

更新していない間にはいろいろなことがありました。知り合いの女性が教えている日本語のクラスに参加させてもらったり、valborgというスウェーデンの伝統的な春の訪れを祝うお祭り(?)があったり、日本から友達が来たり東京での新しいおうちが見つかったりまたひとつ歳をとったりLOKAが変な味の新商品を打ち出したり課題で動画を作ったりプレゼンがあったり短い春が終わって夏が来ようとしていたり・・・。

まだあと1週間は課題やプレゼンが残っていますが、もう留学生活も終盤なので少し振り返ってみようかなと思います。
2週間ほど前に日本から友達が遊びに来たのですが、その時にここでの生活で何か大変なことはあったかと聞かれました。それで少し考えてみましたが特にはありません。病気で寝込んだこともあったし、小さなフラットでの他人との共同生活はそれなりにストレスも溜まるし、パーソナルナンバーがないと不便なこともあるし、事務手続きは適当だし先生たちも適当ですが、そんなことはどこで生活していたって起こり得ることだし、大したことではありません。違う土地に行けば今までと同じようにいかないことがあるのは当たり前のことですよね。

逆に小さなことに感動したり喜んだりということはありました。例えば、少し前にフラットの投函口に「広告いりません」とスウェーデン語で張り紙をしたら本当に広告が来なくなって妙に感動したということがありました。結局スウェーデン語は全然できるようにならなかったと話したときに、せっかく一年もいたのに云々と母親に言われましたが、全然知らない言葉を話す人たちの中に飛び込んで、その人たちの言葉をほんの少しでも理解できて買い物ができたとかバスに乗れたとか広告を断れたとかそんな小さな感動を彼女は決して味わえないんだろうなと思います。新しい言葉を使うのは私にとってはいつもドキドキで、英語でも新しく覚えた単語や言い回しを初めて使うときはちょっとドキドキします。
あとは春が来たときの感動は今までに味わったことのないものだったし、今年も誕生日を一緒に祝ってくれる人がいたことは本当に幸せなことだと思うし、課題が評価されてこんなに嬉しいというのもなかなかなかったことです。
ここでの日々は私にとって「日常」で、でもそれと同時にたくさんの発見や感動もあって、なんていうか、それでよかったなと思います。うまく言葉にできないこの気持ち。

これから残りの課題やプレゼンを終えて、パッキングをしたり荷物を日本に送ったりして、ここを離れて旅行して、最後は彼氏とお別れして。そういうなかで何を思うのかはまだ分かりませんが、とりあえず今思うことを少し書いてみました。


おまけ
夏もすぐそこ。向こう岸に建っているのは通っている大学です。

2013年4月7日日曜日

コミュニケーションって相手を想うことだと思います

こんにちは^^
Karlskronaにも春が来たなーと思ってここ数日散歩ばかりしていたのですが、今日はまた雪がちらついていました\(-o-)/海はまだ凍っているし、木々が緑の葉をつけるのはもう少し先になりそうだし、本当に暖かくなるのはいつなんでしょうね。チューリップ売ってたりするんですけどね。桜のない春はやっぱり少し淋しいです。

さて、仕事で2ヶ月間ポーランドに帰国していた彼氏が木曜日にこっちに戻って来ました(*゚▽゚*)
新しいフラットがなんと私のフラットから徒歩1分くらいのところに。近すぎです。修論にはKinectを使うと前から言っているのですがまだ具体的にどんなプログラムを作るのか決めていないみたいです。間に合うんでしょうか。
それはそうと、その彼氏が3月28日に誕生日を迎え、25歳になりました。当日は会えなかったのでこの間ようやくプレゼントを渡せました(o˘◡˘o)年齢も性別も文化も趣味も違う上、付き合い始めてまだ半年も経っていないので何をプレゼントしたらいいかすごく迷いました。なんだか妙なこだわりがありそうで下手な物は選べないし香水とかってありきたりだし・・・。結局ウォーターマンのボールペンを選びました。
この辺りにはお店もないのでポイントが貯まっていた日本のオンラインショップで注文したのですが、イースター休暇と関税の手続きで手元に届くまでに時間がかかりました。イースター休暇明けに郵便局から手紙が届き、注文確認書を送るように言われたのでメールを転送しました。金曜日にもう一度手紙が届いたのでそれを持って指定された郵便局まで受け取りに。そこで関税を払って無事に荷物を受け取ることができました。
郵便局のお兄さんが手続きをしながら「学生さん?何勉強してるの?」と話しかけてきたので「デジタルカルチャーだよ」って答えたらよく分からなかったみたいで「カルチャー???」という反応でした┐(^-^)┌ 何勉強してるのっていう質問よくされるんですけど結構困ります。説明しても「へぇ、いろんな分野があるんだねー」くらいの反応です。
このお兄さんもそうですが、スウェーデンにいるとお店の人が気さくに話しかけてくることが結構あります。日本のアパレルみたいなかんじももちろんあるのですが、それ以外にも例えば服を買うときにレジで「いいもの見つかった?」と店員さんに聞かれたり、カフェで「どこから来たの?BTHで勉強してるの?日本人の若い女の子見るのって始めてかも」みたいな感じで店員さんがガンガン話しかけてきたり、スーパーで顔なじみになったお兄さんが毎回「ありがとう」と日本語で言ってくれたり。なかなか面白いです。

無事にプレゼントが届いたので急いで包装紙とリボンとカードを買いに行って悪戦苦闘しながらラッピング。一緒に散歩に出かけて部屋に戻ってから渡しました^^
「何がいいか全然わからなかったんだけど・・・」と言ったら「これめっちゃいい選択だよ。欲しい物リストに入ってるもん」と言ってくれました。聞いたら本当に買いたい物のリストを作ってるらしいです。私はそんな計画的に買い物したことないです(゜゜)

何にせよ、喜んでくれたみたいで良かったです。
私は人にプレゼントをするのが好きで、というか、家族とか友達とか彼氏とか大切な人のことを考えながらプレゼントを選ぶのが好きで、いつも頭を悩ませつつ同時にわくわくしています。喜んでもらえると嬉しいし 、「由香だからこそ選べるものだよね」って言ってもらえるともっともっと嬉しいです。
『モノより思い出』とか言ったりするけど、一生懸命考えて贈り物をするっていうのは私と相手が一緒にすごした大切な時間を形にするような行為だと思うんですよね。「あぁ、あの人そういえばこんなこと言ってたなぁ」とか思い出したりして。それってとっても素敵なことだと思いませんか(..◜ᴗ◝..)?

2013年3月21日木曜日

Higher-ups ask, "How do your studies make money for us?"

When I was 16 years old, I was in a baseball club. I was not a player, but my role was to help players do training efficiently. Some of my friends asked me, "what are you doing that shit for?" Well, I was doing that just because I liked baseball -- neither more nor less.
Since then I've been asked, "how is it useful?" from time to time, not only about baseball but also my studies.

My major at college is International and Cultural Studies and now I'm studying in a program called Digital Culture and Communication at Blekinge Institute of Technology(BTH) as an exchange student. We are thinking of our way of living in this digital age by learning digital rhetoric, cultural studies, and language studies; how can we, human beings, get along with technology?
I am very glad to get the opportunity to study in this program at the technical university since this is all about the relationship between man and technology (in whatever range the term is defined).

However, our program is now facing a difficulty. BTH has made a decision to cut down the number of their students and for that purpose they will no longer admit new students to any social science programs, including our program. They can't afford to manage the "useless" studies anymore. But why don't they think our program is worth keeping? Do they know what we are concerning about? Digital Culture and Communication program would be a great feature of the education at BTH in five years. Their loss is really big but they don't realize that.
I mean, I respect engineers and it is apparent that we can't live without technology but technology can't exist by itself, can it? They should have considered about it more carefully.



2013年2月27日水曜日

Dom Urodzenia Fryderyka Chopina w Żelazowej Woli

おはようございます。今日一日ワークショップを担当することになっていた先生が風邪でお休みになりました。この先生自分が病気とか子どもが病気とかで今学期休講多すぎてなんかもう・・・。
平成三年生まれ、日本ではゆとりゆとりと馬鹿にされている私たちですが、こっちの先生たちのがよっぽどゆとり。

そんなわけで時間ができたので週末のことを書こうと思います。
タイトルは「ショパンの家」ですが、ショパンの生家に行きましたっていう話ではなくて、ショパンの生家もいいけれど・・・っていう話です。

今回私が訪れたのはグダンスク。2回目です。今彼氏がポーランドにいるので会いに行ってきました。観光目的ではなかったのと寒かったのもあってそんなにアクティブに動きまわったわけではありませんが、行ってみたかったヴェステルプラッテには行くことができました。

ヴェステルプラッテと聞いてピンとくる人がどれほどいるのかはわかりませんが、1939年9月、ヒトラー率いるナチス・ドイツがポーランドに進撃したことから第二次世界大戦が始まったことは誰でも知っていると思います。
ヴェステプラッテというのはグダンスク(当時はダンツィヒ)の岬のことで、ここにはポーランド軍の基地がありました。1939年9月1日、ドイツは宣戦布告なしにポーランド侵攻を開始し、ポーランド軍の10倍以上もの兵力を以ってヴェステルプラッテを攻撃。これがきっかけとなってイギリス、フランスがドイツに宣戦布告し第二次世界大戦が始まったということで、ヴェステルプラッテは第二次世界大戦始まりの地とされているんですね。

ヴェステルプラッテへはバスで行ったのですが、同じバス停に私たち以外にも観光客らしき集団がいて、運転手さんが驚いていました。「チケット足りるかな?」って言ってたらしいです┐(^-^)┌

着いてみるとなんだかすごく淋しい場所でしたが、思ったより人がいて驚きました。





モニュメントはかなり大きかった!下に豆粒みたいに写っているのが私です(*゚▽゚*)
このモニュメントのフィギュアを売っているおじさんがいたけれど、寒い中外であんな商売をして一日にどれほどの稼ぎがあるのかと考えると切なくなりました。

彼氏に「来てよかった」と言ったら「この場所に来たがる日本人って珍しいんじゃない?ショパンの家にはたくさん日本人観光客がいるけど」と返されたので「そんなことないよ、来る前に調べたらヴェステルプラッテに来たって書いてるブログがいくつもあったし」って反論しておきました。ショパンの生家が日本人に人気の観光スポットだと言われても驚かないけれど、それだけと思われるのは心外じゃないですか。

寒かったので長居はしませんでしたが、本当に行ってよかったです。なんだか感化されて帰りに空港で歴史の本を購入した私でした。



ヴェステルプラッテから戻って少し休憩したあと、お昼ごはんにケバブを食べました。
ソースはスパイシーなのとスパイシーじゃないのとミックスと3種類あったのでスパイシーでお願いしますと注文したら、「スパイシーってめっちゃスパイシーだけどいいの?ほんとにスパイシーだよ」とお店の人に念を押されました。結局スパイシーなのを注文しましたが、大したことはなかったです。あの警告はなんだったのか。ただ量が多すぎて残してしまいました。小さいサイズが全然小さくなかった・・・。矛盾だらけのお店だな、という感想。おいしかったけど。

そのあとふらふらと散歩をして、ビールが飲みたいねと言って入ったお店に変なメニューがありました。


 チェコのビールなんですが、一番上は泡だけ。その下は泡なし。泡だけのやつには「帰る前に注文して一気に飲み干しましょう」的な説明書き。最初に普通のビールを注文したあと、彼が泡だけのを頼んだのですが、話しながらのんびり飲んでいたらそのうち普通のビールになりました。「だから一気に飲まなきゃだめなんですよ」と店員さん。それにしてもわけのわからないメニューを思いつく人がいるものです。


せっかく会いに行ったのに夜中に喧嘩をしたり、帰りに乗り継ぎに失敗してルンドで1時間待機したりと疲れることもあったけど、なんだかんだ言って楽しい週末でした。

2013年2月19日火曜日

にんげんっていいかな

こんにちは。今週は休講が2回もあってなんとなくしゃきっとしません。でも週末はポーランド!2回目のグダンスクです。前回はStena Lineのプロモーションでフェリーが格安だったのでフェリーで行ったのですが、今回は飛行機でびゅーんと。
Westerplatteに行きたいってリクエストしておきました。第二次世界大戦の始まりの地。やっぱり一度は訪れておくべき場所だと思います。なんていうのかな、日本人女子大生がスウェーデンに留学してポーランド人と付き合ったり、中国人やロシア人の友達が何人もいたりって例えば30年前じゃあんまり考えられないことだったんだろうなとかって思うと、自分はすごく幸せな環境で生きてるんだって感じられて、それと同時に、自分が身を置いていたかもしれない他の環境に関して無知でいてはいけないような気がしてくるのです。
世界平和とかおっきいことは考えられないし、衛生環境の良くない国に飛んで行ってそこの人たちのために尽くすとかっていうことも私にはできないけれど、少なくとも無関心ではいたくないです。

さて、最近同級生の多くが就活に励んでいるからか、私が大学生活でやってきたことってなんだろうって考えることが時々あります。
大学にはそれこそアジアやアフリカの国々でボランティアをしているような子がたくさんいるし、国内で地域興しの活動をしている友達もいます。高校の同級生にはお医者さんや弁護士をめざして勉強に励んでいる人たちもいるし、年子の弟は小さい頃からずっと野球を続けていて、今も野球中心の生活を送っています。
私はと言えば、小さな田舎町でちょっとお勉強のできる女の子として育ち、公立高校の中では全国でもトップレベルの進学校に入学したはいいものの、中の下くらいの成績で結局受験に失敗し、全く行く気のなかった私立大学へ進学。特別誇れるものはないけれど、なんだかんだ言ってこの大学へ入ったことは全然後悔していない。そんな人生です。

なんで後悔していないのかって考えると、やっぱりある程度やりたいことができているからだと思います。じゃぁやりたいこととは何なのか。それは一言で言えば、人間を知るということです。
国際関係学科という場所で勉強をしていくなかで、政治や経済、文化などの様々な現象のその後ろにいる人間に興味を持ち、そういった現象と密接に関わる広告にも興味を持ち、広告関連の雑誌を読むようになったら高校までは全く興味のなかったスウェーデンに関心を持つようになり、気がつけば大学からスウェーデンへの交換留学という機会を頂いて、ここでも人間の表象行為や人間の社会との関わり方について勉強している。
中学1年生の時に2週間アメリカでホームステイをした以外に海外に行ったことのなかった私が、大学に入ってから3週間アイスランドへ、1ヵ月半ロシアへ行き、そして今約10ヵ月間の留学生活をスウェーデンで送っているのも、自分とは違う文化の中で生きている人たちを見てみたいという思いがあったから。
子どもが苦手だったのでそれを克服しようと個別の学習塾でバイトをしたら妙に生徒たちに懐かれたし、「お客様」嫌いを克服するために中華料理屋でバイトをしたら色々な「お客様」の姿を見ることができて接客にも少しは慣れました。スーパーで試食を出したり抽選会をやったりするバイトではたくさんの人の購買行動を観察できて面白かったし、なんだかんだと話しかけてくる年配の方が多かったことには驚きました。

大学での勉強もアルバイトもサークルも、特に頑張ってきたというわけではないけれど、もっと人間を知りたいという根っこにある思いがぶれなかったから、それなりに後悔のない大学生活が送れてきたんじゃないかなと思います。
それにしても、人間存在には興味があるのに、個々の人にはあまり関心を持てない自分が不思議でなりません。

2013年2月11日月曜日

病みあがりの柔軟剤

こんばんは。今日は建国記念の日ですね。日本は国民の祝日が多いのでその話をすると外国の友達に驚かれます。

さて、私先週の土曜日からしばらく寝込んでおりました。
高熱、悪寒、頭痛、腰痛などの症状があったのでインフルエンザかな、それなら2,3日寝ておけば治るかな、なんて考えていたのですが甘かった。
熱はちっとも下がらないし、悪寒がひどくて震えが止まりません。
水曜日の朝病院に行こうと決心しネットで少し調べてみると、病院は予約が必要でそもそもあまり診てもらえないというようなことが書かれていました。予約の仕方もよくわからないしできるだけ早く診てもらいたかったので、とりあえずフェイスブックに「誰か予約の仕方しりませんか?」というようなことを書いてみました。

たくさんの人が色々なアドバイスをくれて、電話番号も何種類か教えてもらったのですが、Karlskronaにずっと住んでいるおじさんが教えてくれたオペレーターに電話をかけてみました。症状と住んでいる地域を伝えると、近くのメディカルセンターを紹介してくれました。病院とは少し違うみたいで、症状のあまりひどくない人のための診療所のようなかんじです。予約は電話で取れるのですが、スウェーデン語がわからないなら直接行ってみた方がいいと言われました。

早速メディカルセンターに行くと、幸いすぐに診てもらえることに。ただし、まずは看護師さんによる診察です。症状を伝え、指先から少し血を採ってウイルスをチェック。「インフルエンザなら家で寝てる以外どうしようもないよ」と言われました。
検査の結果インフルエンザではなく何か他に原因があるようだということで、お医者さんに診てもらうことになりました。
看護師さんに診てもらうのは無料だったのですが、ドクターの診察は前払いで150Krでした。パーソナルナンバーがなくてもこんなに安く診てもらえるとは知らなかったのでびっくり。
指定された診察の時間は40分後で、家に帰るのも辛いのでその場で待機していました。

先生はすごく丁寧で病名も分かり、薬ですぐに治るということだったので一安心。
「あとは金曜日に大丈夫そうか確認の電話入れますね。もし明日悪化したらそちらから連絡ください」と先生。
え?電話?
あとは薬局で薬を受け取っておしまいです。

 金曜日、本当に先生から電話がかかってきました。朝の8時半に。体調は木曜の夜にはだいぶ回復していたので、薬を最後まで飲みきることなど確認をして電話を切りました。
先生も大変やなぁ!

その後スーパーに買い物に行き、柔軟剤がもうなかったことを思い出して買ったのですが、帰り道家に続く坂道を上りながらふと、病みあがりにスーパーで柔軟剤を買うってなんだかすごくここで生活してるって感じがするなぁと思いました。
そういう実感は妙なタイミングでやってくるものです。

2013年1月27日日曜日

身の丈


Karlskronaでの生活は静かで、それでいて心を刺激する出来事や出会いがあったりするので、なんだか考えることがたくさんあります。今日も読書課題があるにもかかわらずぼんやり考え事をしてしまいました。

スウェーデン語には"lagom"という言葉があって、私の理解が正しければ「適当」、「ちょうどよい」というような意味になります。
最近、自分にとってちょうどよい加減というか、身の丈というか、そういうものを知っておくことって大切だなぁと思うのです。それを知っているということは、そこから少しはみ出すこともできるということだから。
ちょっと背伸びをしてみるっていうのは自分を成長させるために必要なことです。でも、うんと遠くまで一気にジャンプしようとすると、壊れてダメになってしまいかねません。だから少なくとも私には、自分が自分の「身の丈」からどれくらい離れたところに行こうとしているのか、今どれくらいのところに来ているのかを知っておく必要があります。
それに、身の丈を知るというのは次のステップに行く前に今の自分をちゃんと肯定してあげるということにも繋がると思っています。それは甘えとは違って、上手く言葉にできないけれど、ありのままの自分を受け入れるみたいなことじゃないかな。

例えば、感情の振れ幅って人それぞれだし、外に表現する部分となればそれはもう千差万別です。
私の場合はすっごく楽しいとかすっごく嬉しいとかっていうのがあまりなくて、それを態度で示すのも得意ではないので、パーティーや飲み会で「大丈夫?」と声をかけられてしまったりします。
そういう人間を鬱陶しいと感じる人がいるのはよく分かっているし、申し訳ないなとも思うのですが、これはもうどうしようもなくて、だからパーティーなどは「5回に1回は参加しよう」というくらいのスタンスでいます。したがって誰とでも仲良く、友達1000人というのは私にとっては難しいことです。
そのことに関して、私は自分を責める必要はないと考えているし、もっと自分に合った方法で少しずつ世界を広げていっているつもりです。
それと同時に、そういう私をそのままで受け入れてくれたり、分かろうとしてくれたりする人たちには本当に感謝しています。
こんな風にしかできなくてもたくさんの素晴らしい人たちに出会えている私は運がいいなとも思います。

逃しているチャンスもたくさんあるだろうけど、自分の身の丈を知ってそれをちょっとずつ押し広げていけたら、私は私の生き方をちゃんと誇れると思います。


おまけ。
カール11世、スキーに挑戦。